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2014年9月29日月曜日

自信のない右足は、脚の付け根の位置のせいだった


今日のバレエのレッスンで、とんでもなく大きな発見があった。
(左脚の付け根の内側の筋肉と、)右脚の付け根。
こいつだったのか~!!!
ずっと探していたものが、実は自分のすぐ近くにあった、ということが、情けなくもあり、嬉しくもあり。

私は、今年でクラシック・バレエをはじめて19年目に突入するのだが、過去3回、右足を骨折している。
それもあって、私は左足よりも右足のほうが弱くて、つま先も伸びないし、何より自信を持って立つことができない。
リハビリで筋トレをして、ずいぶんと捻挫の癖も治り、正しいほうへ右足をのばせるようになってはいたが、右軸で片足バランスをとる、というときに右足に自信が持てず、うまく立てなくて悩む日々がずっと続いていた。
自信のない右足をかばおうと、重心のかけ方を調整してどうにか自分でポーズや動きを研究を続けるが、そのたびに身体はどんどん歪んでいく。右ががんばればいいところを、左が請け負っているからである。
分かってはいたものの、そうするしかなくて、そうしないと上手く動けなくて。
そう思いながら稽古を重ねていくうちに、いつしかその立ち方が私のなかの常識になっていた。

今日は1月の舞台で踊る作品の稽古をしたのだが、先生にまず1回踊りを見てもらったとき、「もっと左脚の付け根の内側の筋肉を、かかとの上にのっけてみて」と言われた。
私はどうやら、左軸で片足バランスをとる時も、右脚を上げるジャンプ(右カプリオール)の直前に左脚で踏みこむ時も、左の付け根がうしろにひけており、重心が一番パワーに伝わるところに入れていないらしい。

この注意を受けて、自分の踊りに修正を加えて踊った2回目。
左軸のパは1回目よりもだいぶスムーズにこなせるようになった。
しかし、右脚が全然立ちきれない。
何が起こったのだろう。さっきよりも改善されているはずなのに…
この2回目の踊りを見た先生は、「右足が落ちちゃうねえ。」そう。それは自覚がある。
先生は続けた。
「たぶん、右足が弱くて立ちきれない部分を、左脚の付け根の筋肉をうしろにひくことで、うまくバランスをとっていたんだと思う。だから、今右足が立ちきれなかったということは、左脚の付け根が正しい位置で使えるようになったっていうことなんだと思う。」
「だからまずは、その感覚でプリエをしたりポアントで立ったりできるように訓練すること。」
すぐにバーに向かって、正しい位置でのプリエとポアントで立つ練習をしてみた。左の付け根をひかないように、付け根の内側の筋肉をくっと前に出すように意識をすると、右足の付け根がそれにつられてついてきた。
左の付け根が後ろ方向へねじれていたことで、腰も右がひけたような形になっていたのだ。
だからうまくお尻の筋肉を真ん中に集めてからだを引き上げることができなかったのか…。
腰がひけた状態でお尻をしめようとしても、からだの引き上げにはつながらない。
右がひけていることが分かったので、右脚の付け根全体を、正しい場所に落ち着いた左の付け根のラインに合うように、くくくっと前に出すように意識してみた。
腰とお尻の筋肉と内腿の筋肉、すべてが正しく上に伸びるように反応した。
これだ。
そうすると、右脚にもパワーがみなぎる。
正しく力がはたらいているのだ。
右足に自信がなくて、右足の筋力をつけるためのトレーニングはしていたけれど、その効果を発揮できるような土台(腰や腿の正しい使い方)を、右足をかばうために歪ませていたのだ。
今、正しいポジションに直したら、自信のない右足ではなく、しっかりと力が床を突き抜けるようにみなぎっている右足がそこにはあった。
本当は、右足もちゃんと強くなっていたんだ。
そう気付けたのが嬉しかった。


強くなっていたといっても、この正しい位置で踊れるようになるにはまだ筋力と柔軟性が足りないから、また今日からしっかりトレーニングをしていこうと思う。

長年の悩みが一気に解決される日も、そう遠くはなさそうだ。

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