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2014年10月1日水曜日

ケガ中の模索・・・①

 先日の大会で、前から気になっていた左ハムストリングスをより痛めてしまった。肉離れの数歩手前のような感じである。肉離れっぽいケガは陸上人生で実は初めてであり、練習内容に多くの制限がかかってフラストレーションがたまる毎日である。
 そんな日々なこともあり、普段より落ち着いて身体をみつめる、運動について落ち着いて考えることができているかもしれないのも事実である。最近思ったのは「走りの接地位置」に関してだ。結論からいうと、今までの自分は身体の重心真下より結構前で接地していたということだ。一般に重心真下より前で接地することはよくない。なぜかというと、前で接地すると、地面から得られる反力(抗力)には走方向に対して逆方向の成分が生まれるからである。ひらたくいうとブレーキをかけることになってしまうのだ。走りのどの場面においてもブレーキの動きは無駄でありマイナスなはずだ。
 ここでいいたいことは、僕の主観では真下であると自然に思っていたはずの場所が実は前であるということだ。これには衝撃を受けた。短距離の速い選手と一緒に走っていたときに、スタートから一歩一歩でぐんぐんと離されていく現実がどうしても理解できなかった。なんでこうも違うのかと。それの一番の要因になっているのが今回のポイントなのではないかと考えている。
 そこで、どうしたら真下接地にできるのかを試行錯誤してみた。真下接地をするための、いちばんしっくりきた意識のinputは「足を元にあった位置におさめるように接地する」である。右足であれば右足を、一歩前にあったはずの位置にもう一度接地する。このときの位置というのは、自分の身体に対しての相対的な位置である。すると、接地した瞬間に身体が「スイッ」と驚くほど自然に前に運ばれるのだ。「スイッ」と身体が前に運ばれた瞬間に頭に思い浮かべているイメージは「あ、いま抗力の水平成分が前方向をむいてるぞ」というものだ。楽に前にいければいけるほど水平成分が大きくなっているともそのままイメージしている。
 しかし、この意識のinputができるのは、今は、立って歩くような感じでやるかjogのスピードでやるかくらいである。どんどんスピードをあげていったときにこの意識でいけるとは思えないので、(実際の物理現象としても、短距離種目のスピードが出ている区間ではあまり後ろに蹴りすぎると脚がうしろに流れてさばけなくなるということがある。)まだまだこれにかんしてメタ認知を続けていこうと思う。

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