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2014年11月1日土曜日

11/1 ダンスにおける、音と体の意識

はじめまして、新しく身体班に所属しました山崎一臣です。深爪したこと書く勢いで、早速綴ります。

音と体の意識。
私はストリートダンスバトルに出ることが多い。ダンスバトルはショーケースと違い、その場限りの、その瞬間にしかない個性が映し出される。また、ダンスバトルは観客層、会場の広さ、審査員、出場人数、曲など、影響される要素が多い。例えば、軽快な音楽が流れている中で、闘争心剥き出しながつがつダンスは映えない。曲の雰囲気に合った表現をすることが重要だ。


この点で、上級者とそうでないダンサーとの大きな違いがある。
それは「音を聞く」ことである。


自分も含め、初心者のダンサーがよくやってしまいがちなのが、曲を聴かずに自分の踊れるフリを踊ってしまうことだ。曲を聴いていないため、曲調を良く表現することができない。そういった動きからは平凡な印象を受けてしまう。また、一見自分の踊りで表現しているように見えるが実は違う。ただ踊らされているに等しい。極端に言えばダンスバトルの土俵に上がり、踊らざるを得ないから、踊る。こうした踊りは個性を映し出さず、受け売りな表現になり、説得力に欠ける。


上級者は違う。曲を主体的にデザインする。私が上級者の着眼点を正確に見出すことは不可能だが、上級者は明らかに曲のリズムや、音の違いを繊細に知覚することができる。
リズム音の一つが、ドンッという太くて強い音か、パンッという少し細めの音か、一つの音でも違いを見分ける。

こうした違いを見分け、それに合った身体表現をするからこそ、一つ一つの動きに説得力が生まれる。

初心者の中でも、この違いは大きく勝敗を左右する。
初心者でも、ある程度音を聞ける人は、スキルが高い低いに関わらず、曲全体を通して伝わるものがある。

スキルや動きのレパートリーを充実させることは大切であるが、それらを最大限に魅せるためには、音を聞く感性も磨かなければいけない。技術だけでは、魅せれない。
ダンスの面白味を感じるところだ。

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