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2014年10月5日日曜日

ケガ中の模索・・・②

 まだケガは完治しないため、練習は限られる。最近の練習のメインとなっているのは「フィットロン」というバイクこぎである。フィットロンはふつうのバイクと違う。フィットロンのギアは運動方程式 F=ma の成り立たない系なのである。すなわち慣性の法則が成り立たず、こいでもこいでもペダルの重さが変わらないのだ。部員もケガをするとやることになるハメになるひとが多いがみな嫌っている地獄の練習だ。そんなきつい仕様になっているフィットロンをこぎまくる中で、気付いたことがある。
 
 身体の使い方をあまり細かく考えずにフィットロンをただひたすらにこいでいると、はじめは大腿四頭筋がパンパンになり痛くなる。それでもこいでいると臀筋とハムストリングスにも乳酸がたまる感覚が得られ、いままで大腿四頭筋でこいでいたのが、臀筋やハムストリングスでこいでいる感覚に変わるのだ。優位につかう筋肉が変わるということだろうか。この感覚を得たことで、以前にも似たような感覚を得たことを思い出した。走りのインターバルトレーニングにおいてである。(インターバルトレーニング(Wikipedia) 陸上競技においては特に、一定距離ダッシュをして、一定距離ジョグでつないで、またダッシュをして、・・・というものを一定回数繰り返すトレーニングがよくある。)前半はどんどん身体がきつくなっていくが、あるときからきつさの感じが変わってくるのだ。それは嫌なきつさではなく、むしろある種の気持ちよさすら覚える。そんなとき、走りのフォームが「いちばん疲れないフォーム」になっているっぽいのだ。実はフィットロンをこいでいるときも、臀筋で漕いでいる感覚になると、しばらくは嫌なきつさはなくなる。

 フィットロンは最後のセットはいつも限界にチャレンジするような内容となる。限界に達したときというのは、臀筋とハムストリングスにも乳酸がたまりきってパンパンになったときである。それらの筋肉が動かなくなり、ペダルを下に押し込むことができなくなってしまう。ここで少し興味深いのは、さっき述べた「大腿四頭筋と、臀筋&ハムストリングスの使えている感覚と乳酸たまり具合にはタイムラグがある」ということに加えて、「大腿四頭筋がきつくなってもペダルはこぐことができ、本当にall outするのは臀筋&ハムストリングス(特に臀筋)がうごくかなくなったとき」ということである。そう考えると、普段走っているとき乳酸がたまっていくときも最後に使えている感覚がするのは臀筋であったと思い出した。
 

 前回の身体班の活動での自分の先週のきづきを話していて整理されたことがあるのでいちおうここに記しておく。「倒れ込みを用いてスタートする」ことに関してであるが、要は「正しい位置(意識のinputとしては「元あった足の位置」)に接地することができれば自然と倒れ込むことになる」である。「倒れ込み、そのときに真下に接地する。」という今まで理解していた順序と逆なのではないかということである。

 今回は以上です。

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